錦秋の涸沢 １

Nikon Z6II + Z NIKKOR 24-120mm f/4 S

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題：「圏谷の錦秋」

前回の続きです。
↑ これが「日本一」との呼声の高い涸沢カールの紅葉です。まさに圧巻の一言ですね。涸沢ヒュッテのテラスから撮った「ど定番」構図の1枚です。
今年は酷暑の影響で紅葉する前に葉が枯れてしまったため紅葉自体は「ハズレ年」と言われていました。実際に現地入りすると多くの葉が枯れていて前日午後に現地入りした際にはまともな写真が撮れるのか心配しましたが翌朝は雲一つない快晴に恵まれて印象的な写真を撮ることが出来ました。
(*＾∀ﾟ)ｂ　ﾔｯﾀﾈ!　

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↑ これがtopの写真の撮って出しです。一目で枯れてしまっているのが判りますよね。紅葉のピークも若干過ぎています。
この画像をSilkypixに取り込んで私が持てる全てのRAW現像技術を注ぎ込んでtopの写真に仕上げました。
この写真を撮るために多くの時間と苦労をかけてきましたからね。「絶対に額装レベルに仕上げてやる」と、渾身のレタッチを施しました。
なかなか良い感じに仕上がったと自画自賛の1枚です。（＾＾

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ここから先は独り言なのでスルーして下さって結構です。

私が「涸沢カールに行きたい」と思ったのは2015年の秋、今から9年前になります。
中央アルプスの千畳敷カールを訪問しそこの紅葉風景を撮影したときに千畳敷は千畳敷でとても綺麗だったのですが絶景と名高い涸沢カールに行ってみたいという気持ちが私の中でふつふつと湧いてきました。
その時の記事は こちらです。
ただ、紅葉の時期の涸沢カールについてネットで色々と調べてみるとなかなかにハードルが高い事が判りました。
まずは涸沢カールに行くには片道約21ｋｍ、6時間超の山登りをしなくてはなりません。
2・3時間ならともかく、6時間超えは結構辛いものがあります。乗り物で行くのならともかく自分の足で歩いて6時間ですからね。
さらには涸沢には山小屋が2つありますがここでの宿泊は壮絶に混むため
諦めた方が良いということ。
畳1枚あたり3名(！)の割合で部屋に詰め込まれると聞き「それは絶対に無理だ」と思いました。
見ず知らずの人と体育座りをしながら一晩中身を寄せ合って寒さをしのぐなんて有り得ませんよね。
となると、装備を整えてテント泊することになりますが登山装備とテント泊装備一式を揃えると普通に30万円くらい吹っ飛びます。勿論、荷物が大きく重くなりますのでそれだけ山登りも厳しくなります。
ということで「涸沢は自分には無理だな」と結論付けてずっと諦めていたのです。
ただ、昨年の1月に55歳の誕生日を迎えたときに「山登りをするなら今がラストチャンスだ」「涸沢に行かずに60歳になったら絶対に後悔する」と思い、挑戦する事に決めました。
涸沢の紅葉を見るまでの道程は右のカテゴリの「山行」を見て頂けると判りますが還暦前の山登り初心者のオヤジにしてはよく頑張ったと思っています。
「やれば出来る」という言葉の意味を身をもって確認することが出来ました。
ただ、涸沢カールは私の目標の1つでありましたがこれで私の山行は終わりではありません。
昨年訪問した燕岳は当時の未熟な私では登るだけで精一杯でまともな撮影ができなかったので数年内にまた行きたいですし立山も夏にテント泊で1泊しただけなので紅葉の時期に再訪したいと考えています。
っていうか、涸沢も紅葉の当たり年に必ず再挑戦します。
他にも私でも手が届きそうな山が幾つかありますので今年はもう時期的に終わりですが来年以降もテント泊を伴う登山は続けていこうと思っています。
折角30万円以上かけて装備を整えて体力と経験値を積んだのにこれで終わったら勿体ないですからね。テント泊って結構楽しいですし。（＾＾