2020年 05月 19日
山高神代桜 再現像
Nikon D780 + AF-S 20mmf/1.8G ED
山高神代桜 再現像_f0018464_14084092.jpg
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昨日に引き続き、今日も再現像です。
3月下旬に山梨県の実相寺に行って撮ってきた
「山高神代桜」を再現像しました。

以前にblogにUPした写真は ↓ こちらです。
ちなみに、↑ と同じ画像です。

山高神代桜 再現像_f0018464_11582890.jpg
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うーん、全然違いますねぇ。同じ画像とは思えません。
2日くらい前に撮った写真みたいです。
現像した時は良い感じに仕上がったと思ったのですが
あたらめて見直すと、正直言ってしょぼいです。
国の天然記念物指定第1号が泣いています。

しょぼかった理由は
早朝の爽やかさを出そうとして色温度を下げたことと
古木感を出そうと露出をアンダー気味にしたこと。
そして、何と言っても説明的な構図にあります。
これでは全体像を見せているだけで
神代桜の何を表現したいのか判らないですよね。

日本最古の桜が年に1回だけ華やいだところを
切り取ってきたのです。
「春に1週間だけ咲き誇る」という行いを
同じ場所で2000年ずっと続けてきたのです。
そこが表現できていなければなりません。

なので、再現像に際しては
色温度を上げて彩度を少し載せ
華やいだ感じを出しました。
そして古木感を失わないように
露出はアンダー気味だけれども
暗部を少し持ち上げて幹の質感を残しました。

さらに、説明的な構図についてですが
とにかく目障りなのが左の立て看板です。
これだけ大きいとレタッチで消すのも無理なので
それならばいっそのこと左右を切ってしまおう
と考え、6:5の縦横比にトリミングしました。
余計なものを切り取ったおかげで
神代桜の存在感が増したと思います。

ちなみに6:5は四つ切りサイズの縦横比ですね。
一応、規格に沿った比率です。

参考までに ↓ A版の縦横比だとこうなります。
山高神代桜 再現像_f0018464_14084061.jpg
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やはり左の看板が気になりますよね。
切り取って正解です。


最後に、試しにモノクロで現像してみたら
予想以上に良い感じに仕上がったので紹介します。

山高神代桜 再現像_f0018464_14084081.jpg
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結構、古木感が出ていますよね。
古い資料集に載っている写真みたいですけど。
(^^;


昨日の「わに塚の桜」と今日の」「山高神代桜」は
どちらも一定期間を過ぎてから再現像したら
なかなか良い感じに仕上がりました。

撮影してきた直後は
撮影時の「こう撮りたい」という願望が残っていて
その願望からくるイメージに
自分の感覚が引っ張られているのだと思います。
とくに遠征して苦労して撮ってきた時ほど
良い写真を手に入れたい願望が強くなりますからね。

なので、一定期間が過ぎると思い入れが弱くなって
画像を客観視出来るようになったみたいです。

なぁんて、ステイホーム中に
自宅のPCの前でそんなことを考えた1日でした。
 


by muto2100 | 2020-05-19 14:44 | レタッチ | Comments(0)


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