2020年 04月 21日
大田子海岸
Nikon D780 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII + TC-14E III
大田子海岸_f0018464_15130997.jpg
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今日はイマイチな天気でしたね。
昼は予報では暖かくなるとのことでしたが
そんなに気温が上がりませんでした。

4月は一年で最も寒暖差の激しい月なので
風邪をひかないように気を付けたいところです。
今風邪をひくとコロナを疑われますからね。


閑話休題。
今日も在庫からです。

3月下旬のことになりますが
久しぶりに西伊豆の大田子海岸に行ってきました。

大田子海岸には「メガネッチョ」と呼ばれる奇岩があって
毎年3月と9月の下旬になると
メガネッチョ付近に夕陽が落ちるため
鄙びた海岸が多くのカメラマンで賑わいます。

私も過去に何回か訪問していますが
いずれも3月の上中旬で、落陽の位置が左寄りでした。
(その時の記事はこちらです。 → その1その2

3月下旬がベストであることは判っていたのですが
下旬はなかなか休みを取ることが出来ず
いつか見てろよ、と思い続けてきた被写体なのです。

私が訪問した日の落陽の位置は既に調査済み。
私の調べでは、奥にある田子島の
右側の島(女島)の灯台付近に陽が落ちてきます。
なので、この構図で待っていれば
左側の島(男島)と女島の間に陽が落ちて来たところで
丁度良い感じのバランスの写真が撮れるはずです。
そこからさらに陽が落ちてきたら10mほど右に移動して
メガネッチョと田子島と落陽を重ねて撮れば完璧です。

落陽まで時間があったので
移動するシミュレーションを何度も行い準備万端です。
夕方になるにつれてカメラマンも増えてきて
最終的には30人程がスタンバイ。
それぞれがイメージした場所に三脚を設置します。

さぁ、あとは陽が落ちてくるの待つだけです。
「夕陽、カマーン!」
恥ずかしいので実際には声には出していませんが
心の中で何度もそう呟きながらその時を待ちました。




大田子海岸_f0018464_16355891.jpg
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ま、まじかよ・・・。

地平線付近に分厚い雲が掛かっていて
落陽前に太陽が隠れてしまいました。

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いやぁ、そんなに難しい条件じゃないんですよ。
少々雲が出ていてもいいんです。
風がいくら吹いていてもいいんです。
池畔や里山撮影の時みたいに霧とか出なくていいんです。
条件はたったの一つだけなんです。
太陽が沈むまで顔を出していてくれればいいんです。
それだけなんです。
その程度の緩い条件なら
晴れた日は普通は満たしてくれるんです。

落陽の位置は下調べ通りです。
場所取りも完璧です。
機材の設定も完璧です。
太陽が雲に隠れなければ大団円だったんです。

いやぁ、はるばる千葉から西伊豆までやってきて
これですか、そうですか。
まさに天は我を見放しましたね。

大田子海岸_f0018464_15484656.jpg

日没後に、印象的な空色になればと思い
ちょっと粘ってみましたが御覧の通り。
この日は完全にダメダメな日でしたね。

完敗です。

Ω\_(-_-;) チーン

大田子海岸_f0018464_15485032.jpg

帰りの駐車場で地元の爺様が
私の車のナンバープレートを見て
「なんだ、兄さん、はるばる習志野から来たのか
千葉から来てこれじゃぁ、やってられんわな」
と労ってくれました。

「いや、ホント、やってらんないっすよ。
今日は良い条件だと思って来たんですけどね。」
と答えたら

「昨日は綺麗な夕陽が見られたんだぞ」
という胸に刺さる一言。
いや、爺さん、それ慰めになってないからね。

チクショー!
いつか見てろよメガネッチョ!
 


by muto2100 | 2020-04-21 16:21 | しくじるは稽古のため | Comments(0)


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