2014年 03月 20日
UE900 その3
Nikon D7100 + AF-S VR Micro Nikkor 105mm F2.8G
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最近、HA-FX850ばかり取り上げていたので、
ここいらで、久しぶりにUE900についてレビューします。



 
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UE900はUltimate Ears社(以後UE社)のBA型のイヤホンです。
左右それぞれに高音×1・中音×1・低音×2の計4基のBAドライバを搭載した、
UE社のコンシューマー向けのフラッグシップモデルです。

ちなみに、フラッグシップというと聞こえが良いですが、
これはあくまでもコンシューマー向けの最上位という意味で、
元々UE社はカスタムイヤホンで有名なメーカーなので、
「UE900が気に入ったら、次はカスタムも宜しく」という位置づけのイヤホンです。
カスタムと比較したらUE900なんて廉価機種扱いですね。
カスタムイヤホンの世界は奥が深いですから。

そんなわけで、UE900の向こう側には私が経験したことの無い世界が広がっています。
いつか私がその世界に足を踏み入れる日が来るのでしょうか?

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さて、そんなUE900ですが、購入したのは10ヶ月ほど前のことです。
なので、今は購入時の興奮も冷めて、冷静かつ客観的に評価できます。
当時の価格は3.9諭吉。けっして安い買い物ではなかったので、
購入時はどうしても所有者の贔屓目が入りますからね。

で、改めてkakaku.com的に客観的な評価をすると、

デザイン:購入時5 → 現在3
高音の音質:5
中音の音質:5
低音の音質:3
フィット感:5
外音遮断性:5
音漏れ:5
満足度:4

っていう感じです。(5段階評価です。)
デザインが購入時と評価が変わっていますが、後で説明します。

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まず、肝心の音についてですが、
中高音域については、UE900の解像感の高さと音のつぶつぶ感は、
聴いていてとても心地良いです。
音の輪郭がキリッとしているのに刺さる感じが皆無なので聴き疲れしません。
しかも高音域のヌケが良く、すーっと伸びていきます。
これはなかなか素晴らしいですね。BA型の長所が出ています。
ダイナミック型のHA-FX850では太刀打ちできません。

あと、音色がきちんと再生されている感じがしますね。
一つ一つの音が整然と並んでいて、美しく鳴ります。
4つのドライバから音が出ているのに、それを全く感じさせず一体感があります。
そういえば、旧機種のTripleFi.10(以後10Pro)も、音にまとまり感がありましたね。
その点は流石の老舗の味なんだと思います。
さらにUE900は、ボーカルがきちんと前に出てきて聴きやすいです。
10Proはボーカルが引っ込んでいるのが不満だったので、全然違います。
なので、UE900と10Proを聞き比べると、
「あれ?10proってこんなもんだったっけ?」とガッカリしてしまいます。

そんなわけで、UE900の中高音域の音質については私は非常に気に入っています。

ただ、その反面、低音の量については大いに不満があります。
低音用に2基のBAドライバを割り当てているのに、中高音に比べて絶対的な量が少ないのです。
質に関してはボワつきも無く、締まりがあって良い感じなので、
その点が本当に残念に感じてしまいます。

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ところが、10ヶ月使い込んでいてUE900のある特徴(長所)に気づきました。
それは、UE900は “イコライザ耐性” が高いということです。
実は、UE900はiPhoneアプリなどのイコライザ機能を使って音を弄くっても、
破綻が少なく再生してくれるのです。

↑ iPhoneアプリのEQuで、低音域だけ持ち上げました。
低音の量感不足以外は何の不満も無いので、低音だけを単純に持ち上げています。
あと、超低音域はどうせ聞こえないのでカットしました。

これでバッチリです。

中高音に解像感とつぶつぶ感があり、しかも低音に厚みがあります。
元々低音用に2基のドライバを積んでいるわけですから、
低音については、これくらい持ち上げても無問題で、難なくこなしてくれます。
完全に私好みの音になりました。^^

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そんなわけで、私はUE900はiPhoneとセットで使っています。
ケーブルにリモコン&ハンズフリー通話機能が付いているので、iPhone直差しです。
勿論、HP-P1を間に入れた方が音質は向上しますが、
そうするとリモコンが使えなくなるので、
HP-P1はiPod ClassicとHA-FX850の3点セットで使っています。

つまり、利便性と音質を両立させたいときはUE900、
ひたすら音質のみに拘るときはHP-P1+HA-FX850、と使い分けているわけです。
贅沢ですが、この使い分けはなかなか良い感じです。

UE900とHA-FX850には、それぞれの良さがありますから、
その時の気分で使い分けるのは、なかなか楽しかったりします。

UE900は味付けの薄いイヤホンですが、
味付けし易く、また味付けしても破綻しにくいイヤホンです。
そう考えると、iPhone直差しで使うには最適なイヤホンかもしれませんね。

↓ ただ、最近になって致命的な欠点が一つ出てきました。
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なんということでしょう!
プレートの塗装が剥がれてきたのです。

先ほど、デザインを 5 → 3 としたのはこれが理由です。
3.9諭吉で購入したイヤホンが、
使い始めてたったの10ヶ月で塗装が剥がれるのは頂けませんね。
こういうのが許せない人は、このイヤホンは買っちゃダメです。

このまま使い続けたら、
来年の今頃はもっと剥がれて汚らしくなりますね。
何とかならないかなぁ、これ。

by muto2100 | 2014-03-20 21:27 | ポータブルオーディオ | Comments(0)


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