2014年 03月 15日
HA-FX850 その3
Nikon D7100 + AF-S VR Micro Nikkor 105mm F2.8G
HA-FX850 その3_f0018464_2024747.jpg

今週末の関東地方は暖かな陽気に包まれていますが、
皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか。
きっと春を探しにあちこちに出掛けていたり、これから出掛ける予定な事でしょう。
かくいう私は、こういう好天の時に限って仕事に追われていたりします。
まぁ、普段の行いが悪いんでしょうね、きっと。
(^^;

ところで話は変わりますが、
excite blogには「記事ランキング」なる機能が付いていまして、
勝手に人気の記事top10を調べて表示してくれたりします。
このblogでは右下に表示されていますね。

で、3月15日現在の、このblogの人気記事ランキングは以下の通りです。

1 HA-FX850 その1
2 UE900 その1
3 HA-FX850 その2
4 UE900 リケーブル
5 UE900 その2
6 D7100 その2
7 英国ゴールデンレトリーバー
8 薄暮
9 日本一の共演
10 高原の秋 3

なぁんと、上位5位までがイヤホンネタです。
このblogは一応「犬&写真blog」なんですけど、
どうやら世間からはそう認知されていないようですね。

ということで、遊びに来て下さる方の要望にお応えしまして、今日はイヤホンネタです。
先日購入したVictor(JVC)のHA-FX850のエイジングがほぼ終わりましたので、
改めて音質レビューをさせて頂きます。



 
HA-FX850 その3_f0018464_20154799.jpg

HA-FX850はVictorの「Woodシリーズ」のハイエンドモデルになります。
このシリーズは元々艶と暖か味のある音が評判でした。
私も初代:HP-FX500、二代目:HA-FX700と使ってきて、
その独特な艶のある響きがとても気に入っていました。

ただ、以前の記事にも書きましたが、FX700を使い込んでいくうちに、
また、多くのイヤホンを試聴・購入して聴き込んでいくうちに、
音に関して幾つかの不満が出てきたのです。

具体的には、低音は量が多く、輪郭がボケボケ。
中音の音色は悪くないけど、もわーんとした低音に支配されている。
高音は抜けが悪く、伸びがイマイチ。という感じで、
さらに個人的に最も気に入らなかったのが、ボーカルが引っ込んで聞こえるということでした。

FX700はクラシックに向いているという人がいますが、
個人的にはクラシックに向いているというよりも、
クラシックだと上記の欠点が目立たないということだと思います。
とくに高音の抜けの悪さは致命的で、
BA型のイヤホンと比較すると、膜が張ったような感じに聞こえます。
なのでFX700で聴くときは、これらの欠点を誤魔化すため、
iPodのイコライザを「Treble Booster」に設定したりもしていました。

そんなわけで、とくにBA型の10ProやUE900を購入してからは、
FX700の使用頻度は極端に少なくなっていましたね。

HA-FX850 その3_f0018464_2037196.jpg

FX700を随分とこき下ろしていますが、FX850も基本的にはFX700と音の傾向は同じです。
「Woodシリーズ」独特の艶のある音ですが、低音過多で高音がもう一つ伸びません。
とはいっても、FX700と比べればかなり改善されています。
淀でFX850を試聴したときに「あ、これは全然違うや」と思いましたからね。
さらにエイジングが進んでいくうちに、全体的に音に張りも出てきました。
FX700と比べればFX850の方が音に締まりもあります。
なお、FX700で気になったボーカルが引っ込んでいる感じはFX850はありません。
出過ぎているわけでもなく、丁度良いですね。

ただ、改善されているといっても、
他のメーカーの同価格帯の製品と比較するとどうでしょうか。
やはり高音域はもう一つ伸びて欲しいし、低音は量を抑えて弾んで欲しいですね。

ということで登場したのが、以前にも紹介したFostexのHP-P1です。
HP-P1は元々解像度と密度の高い、かっちりした音を出してくれるのですが、
さらにゲインを最小に設定することによって低音が押さえられるので、
FX850の欠点がかなり改善されます。

HP-P1とFX850を組み合わせることによって、
元々音色が美しく艶があると定評の「Woodシリーズ」の音の解像度が上がって、
さらに高音がすーっと伸びていくのですから、これはかなり心地が良いです。
低音の量も多めではありますが、響きが豊かで締まりがあります。
これは個人的に相当気に入りましたね。大満足です。^^

なお、以前の記事ではFX850をリケーブルしていましたが、今は元に戻しています。
理由は、エイジングが進んだら音に張りが出てきて、リケーブルする必要がなくなったからです。
デフォルトで付いているケーブルは取り回しが良く、使い易いです。

HA-FX850 その3_f0018464_20491814.jpg

ちなみに、BA型でクアッドドライバのUE900と比較すると、
正直なところ、中高音の解像感と伸びはUE900の方が上です。
UE900の音のつぶつぶ感は、好みが分かれますが捨てがたい魅力ですね。
ただ、UE900は低音が貧弱でスカスカで薄っぺらいです。
音の厚み、艶と張りに関してはFX850が圧勝です。

この辺は好みの問題でもありますが、
私的にはFX850の方がUE900よりもトータルで上だと思います。
UE900はフラット過ぎてつまらないんですよね。
折角低音用に2ドライバ搭載しているのに、あの低音にはちょっとガッカリです。
好みの音を得るには、EQuやUBiOのようなイコライザアプリに頼らなければなりません。
UE900はイコライザの耐性が高いので、調整しやすいのが救いですけどね。
オールジャンル楽しく聴くならFX850の方が良いでしょう。

そんなわけで、FX850は私の大のお気に入りのイヤホンとなりました。
今度こそ私のイヤホンスパイラルは終焉を迎えてくれそうです。
っていうか、いい加減、これで終わりにしないと写真機材が購入できません。
(^^;

by muto2100 | 2014-03-15 22:24 | ポータブルオーディオ | Comments(2)
Commented by てすたん at 2014-04-14 16:26 x
イヤホンから来ましたが、素敵な写真が多いのでこれからも読ませていただきますっ
でもオーディオ関連の記事これからも期待してます!
Commented by muto2100 at 2014-04-15 07:14
てすたんさん、連投どうもです。

オーディオ関連の記事については、実はリケーブルネタが1件控えています。
風景写真が一段落付いたら記事にしようかと思っています。
この時期は仕事も忙しいので、なかなか更新できないんですけどね。
(^^;

今後とも宜しくお願いします。


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