2014年 01月 20日
反省会
Nikon D7100 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 17-55mm F2.8G
f0018464_21173278.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

今日は写真雑誌の発売日です。
で、仕事の帰りに本屋によってフォトコンをチェックしたところ、
フォトテクニックデジタル誌で蒲生の棚田の写真が「あと一歩!」に選ばれていました。

うーん、結構自信あったんですけどね、これ。
フォトテクニックデジタル誌では、「あと一歩!」の場合は写真が掲載されて、
選者が落選した理由を教えてくれるのですが、今回ダメだった理由を要約すると、

1.折角の素晴らしいロケーションを生かし切れていない。
2.真ん中の木が目障りである。
3.絞り込んでいないので、手前の葉にまでピントがいかず、ボケてしまっている。
4.とくに右手前の葉は構図に入れない方が良い。

といった感じでした。今回は結構厳しく言い放たれてしまいましたね。
(^^;

ということで、今日は反省会です。



 
まずは「目障り」と指摘された真ん中の木ですが、
そう言われて改めて写真を見ると、確かに目障りですね。選者の言う通りです。
もう少し左に持ってきた方が良いですね。
ただ、言い訳をすると、この写真は棚田の裏山に登って撮ったのですが、
視界が開けていて紅葉した葉を入れて撮れるのはこの場所しかなかったので、
棚田と手前の紅葉した葉のバランスを優先すると、
どうしても木が真ん中に来てしまうのです。

次に「絞り込んでいない」との指摘ですが、この写真はF5.6で撮っているのですが、
実は、この写真は意図的に絞り込みませんでした。

私は風景写真を撮る際は、基本的に絞りはF11に設定しています。
デジカメは絞り過ぎると回折現象で解像が甘くなります。
さらに、絞り込むとSSが遅くなりますので、被写体ブレの可能性が高まります。
なので、その辺を考慮してF11くらいが丁度良いのかな、と考えています。

ただ、この写真の場合は、手前の葉は棚田の汚い部分を隠すために入れたので、
敢えてピントを合わせる必要は無いのかな、
むしろ主役は棚田なので、葉はボケさせておいた方が良いのかな、
と思い、F5.6にわざわざ絞りを変更して撮ったのです。

実は、同じような構図でF9で撮った写真があります。
↓ これです。
f0018464_2241344.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

F9まで絞ると上部の葉にはピントがいきますが、
右側の葉は上部の葉よりカメラに近いのでボケています。
右側にもピンがいくには、たぶんF16くらいまで絞らないとダメでしょうね。

ただ、そこまで絞ると全体の解像感が損なわれてしまい、
さらにSSも遅くなるので葉が風で揺れて被写体ブレしてしまいます。
実際、上部の葉の一部は被写体ブレしていますよね。

そんなわけで、右の葉にまでピンを合わせるのは難しいから、
選者もきっと「右の葉は構図に入れない方が良い」と指摘したのでしょう。

でも、先に述べた通り、
右の葉を構図に入れたのは棚田の汚い部分を隠すためなのです。
その辺りを具体的にお話しましょう。

f0018464_21475122.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

選者の指摘通りに木を左寄りに配置して、
紅葉した葉を構図から外したものを在庫から探しました。

で、写真を見て、どうですか?

私は現地でこの状況を目の当たりにして、右下部分が汚いのがとても気になりました。
右下部分は、かつては棚田だったのですが、
取りつぶして雑草が生えてぐちゃぐちゃになった状態です。
GWの雪解けの頃は雪で隠れているので気にならないのですが、
紅葉の時期はちょっと目立ちますね。

実は、わざわざ裏山に登ってそこそこに視界の開けた場所を探し、
構図に紅葉した葉を入れたのはこれを隠すためだったのです。
現地入りして構図を練っていて、ここだけがどうしても許せなかったんですよね。
あと、↑ の写真だと、左側にある紅葉の綺麗な部分が構図から外れてしまうのもNGです。

そんなわけで、撮影・現像時はtopの写真がベストだと判断して応募したのですが、
選者は、そんな現地での私の苦労など知る由もありません。
現地の状況を無視すれば選者の指摘は正しいので、
選者のアドバイスに従い、かつ最も綺麗に見える構図の写真を在庫から探してみました。

↓ まずはこれです。

f0018464_22345591.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

16:9の横長にトリミングしました。
これなら右下部分が目立たないかな、と。

先の写真と変わりなく見えますが、
先の写真を撮った場所から15mほど右に移動して撮っています。
比べると背後の紅葉の量が増えていますよね。


↓ または、これはどうでしょうか?

f0018464_22455746.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

以前にblogにUPした写真の類似カットで、紅葉に光が差してきた瞬間に撮った写真です。
明るい部分に目がいくので、右下部分が目立たないかな、と。
霧が無くなりかけてしまっているのがちょっと残念ですが、
光が入ったお陰で、立体感のある美しい風景写真になってくれました。


・・・・・


私がフォトコンに応募する一番の理由は「撮影技術の向上のため」です。
フォトコンの結果を踏まえて、いつも今回の記事のように作品を見つめ直して修正しています。
写真という趣味は、とかく自己満足に陥りがちです。
今回の写真も、片道3時間半かけて訪問し、難しい状況下で苦労しながら撮影していますから、
自分ではどうしてもその苦労した部分に思い入れがあるために、客観的な評価ができなくなります。
赤の他人であるフォトコンの選者にとっては、そんな私の苦労はどうでも良いことですから、
私の作品を、苦労話を抜きにして客観的に評価してくれます。
選者と私は知り合いでも何でもないですから、遠慮やお世辞も必要ありませんからね。

今回みたいに苦労して撮ってきた写真にダメ出しをされると、大変ショックではありますが、
ちっぽけなプライドと引き替えに得られたその悔しい経験は、
私の写真技術の向上に大いに役立っています。
なので、入選したときよりも落選したときの方が得るものが大きいと思っています。


あ、でも勿論入選した方が嬉しいし、いつも入選したいと思って応募してるんですよ。
落選して良かったなんて思ったことは一度もありませんから。^^

今回の写真も、練り直して他のフォトコンに再応募します。
フォトテクニックデジタル誌に再応募するのも有りかな?


以上、長文失礼しました。

by muto2100 | 2014-01-20 23:24 | Comments(2)
Commented by kou9n at 2014-01-21 13:27 x
おはようございます。なるほど、よくわかりました。
丸1日掛けて撮影して家に帰ってきたら、期待が高まるのも当然で、自己満足に陥りやすいので、第3者の視点がアマチュア写真家には必要なのでしょうね・・・
フォトコンの一番意義のあるところは「入選」ではなく、第3者から「何らかのリアクションがある」ことかもしれないと感じています。
Commented by muto2100 at 2014-01-22 23:22
kou9nさん、こんにちは。
撮影時の苦労が多いと、それなりに思い入れができるので、
自分の基準では評価が甘くなります。
なので、私の場合、フォトコンに応募する作品は、
ある程度期間をおいて、思い入れが薄まった頃に冷静に見て応募するようにしています。

今回は撮ってから1ヶ月後に応募ということで、ちょっと期間が短かったかもしれませんね。
足場の悪い場所で難しい体制で撮ったので、思い入れが強すぎました。
冷静に見ると、やはり選者の言うとおりでイマイチです。

フォトコンに応募すると、多くのことを得ることができます。
今回の選者のアドバイスを今後に生かせるよう、頑張ります。


<< よよぎ どっぐらん      蓮群生地 2 >>