2011年 06月 29日
三脚のススメ
Nikon D300 + Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D
三脚のススメ_f0018464_714421.jpg
↑ クリックすると大きくなります。

本土寺に咲いていた額紫陽花の花です。
ありがちな構図の写真ですが、
三脚を立ててケーブルレリーズを使い、ミラーアップして撮っています。
つまり、絶対にブラさないぞ!的な撮り方ですね。


三脚のススメ_f0018464_7212668.jpg

← 参考までに、中央の花の等倍切り出し画像です。
ブレは殆どありません。

写真は等倍で鑑賞するわけじゃないですが、
等倍でチェックすることは大切です。
ブレを極力防ぐことで、空気感や解像感が生まれるからです。

そんなわけで、今日は「三脚のススメ」です。^^





 
まずは、下の4枚を見て下さい。
同じ構図で、絞り優先オートで絞りを変えながら撮りました。

-a-
三脚のススメ_f0018464_6481145.jpg
F3.3 1/320秒


-b-
三脚のススメ_f0018464_6483020.jpg
F6.3 1/100秒


-c-
三脚のススメ_f0018464_6483865.jpg
F11 1/30秒


-d-
三脚のススメ_f0018464_6484797.jpg
F16 1/15秒


この中で、最も出来が良いのはbでしょうか。
ピントを合わせている花と真ん中のつぶつぶの蕾にピンがしっかりいってます。
cも悪くはないのですが、絞りすぎて背景のボケが硬いです。
背景までの距離がもっと遠ければ、この設定が良かったかもしれません。
dは記録写真ならバッチリですが、それだけですね。

ちなみに、aは開放絞りで撮っています。
手持ちの場合は、手ぶれを防止するためにこの設定で撮ることになります。
bと大差は無いですが、比べるとやはり被写界深度が薄いです。
手前がちょっとボケ過ぎですよね。
bのSSは1/100秒ですから、手持ちの場合は、ブレずに撮るにはちょっと厳しいです。
なので、手持ちの人はこういう写真を撮るときは何枚も連写しています。
いわゆる「何枚も撮って最もブレの少ないものを残す作戦」ですね。

実は、私もこの作戦を使うときがあって、
今回の本土寺でもこの作戦で撮った写真があります。
それについては後日紹介します。

三脚のススメ_f0018464_71839100.jpg
↑ クリックすると大きくなります。(bの写真のサイズアップ版です)

でも、息を止めて何枚連写しても所詮手持ちは手持ちです。
微細なブレは、どうしても発生します。
そのため、手持ちで撮ったマクロ写真はもわっとした雰囲気になりがちですね。
レタッチでシャープネスをかけても、これは改善されません。
なので、私はなるべく三脚を用いるようにしています。

なお、この設定で手持ちでなるべくブレずに撮るには、感度を上げるのが手っ取り早いです。
ISO400くらいなら劣化も少ないので、
私ならこの写真を手持ちで撮るならbの設定で感度を上げて撮ります。
実際、寺社は三脚使用不可のところが多いので、
そういう撮り方をせざるを得ない場合もありますからね。
画質は劣化しますが、ブレるよりはマシです。

三脚のススメ_f0018464_7195068.jpg

なので、私が撮る写真の9割以上は三脚を使用しています。
私が手持ちで写真を撮るのは、犬や子供達などの動きものを撮るときと、
三脚を使えない・使いにくい場所で撮るときだけです。
それ以外は荷物がかさばり面倒ですが、三脚を携行して撮影しています。

手持ちで撮っている方は、騙されたと思って三脚を使ってみて下さいな。
自分の機材の性能が1ランク上がったみたいな気分になれますよ。

以上、拙い文章にお付き合いくださいまして有り難うございました。^^

by muto2100 | 2011-06-29 07:32 | 植物


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